そろそろ桜の季節。
楽しみでわくわくする。毎年見ているはずなのに
毎年美しいとウットリ。
私は沖縄出身で、ソメイヨシノのようなハラハラ散る桜に
出会ったのは、進学で九州の方へ行ったときが初めてだった。
母を連れて一緒に向かい、家具などを色々買いながら移動しつつ
どこへ行っても桜が満開。見るたびに「綺麗だね」って話していた。
母が一緒に居てくれたのが確か1週間もなかったけれど
最初は地元を離れて一人で生活することの楽しみと、そして見るもの
全てが都会で都心でわくわくしていた。
ただ母親がいざ帰るとなった前日にふと「あ、寂しいかもしれない」と
気づいた。まだ生活もはじまってもいないのに。
近くの公園に母親と二人で「明日から頑張りなさいね」なんて言われて
泣きそうになったの覚えてる。
これまで寂しさを感じた事もなければ、全てが整った環境で
あたたかく暮らしていた自分の甘さとか、両親の愛情だとか、
ぶわっと感謝がこみあげてきて、たまらなかった。
一人暮らしは、親へ感謝をすることの本当の実感になった。
良かったと思う経験の一つである。
しかし母親は未だに「あの時の進学代、高かった。はよ返せ」とぼやく。
母さんすみません、娘は返せそうもありません。
No comments:
Post a Comment